2006 年
5 月
8 日
子どもにやさしい街
〜ネットサロン報告〜
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先日「子どもにやさしい街」というテーマで勉強会を開催しました。 「子どもにやさしい街」とはどんな街でしょう。 ここでいう「子どもにやさしい街」とは、1996年にイスタンブールで開催された国連の人間居住会議の宣言に基き開始されたGUICプログラム(青少年のための都市環境)であり、またそのプログラムによって実現された街を指します。 今回、昨年からこのプログラムを日本で率先して取組んでいる、千葉大学教授の木下勇先生にお話を伺いました。木下先生は現在、池尻児童館を拠点に4世代目の遊び場マップ作りやワークショップを行い、子どもや若者にやさしい街づくりを目指しています。
日本では、まちづくりや都市計画に子どもの意見を積極的に取り入れ、生かすと言った考え方はほとんど取り入れられていません。「子どもにやさしい街」プログラムとは子どもの権利条約を背景に、子どもに市民としての権利を認め、まちづくりに子どもの意見を生かし、都市計画などの決定過程に子どもたちが参加する事です。子どもが幸せかどうかを指標とする事で都市の生活の質を高め、すべての人に取ってやさしい街になると掲げています。
カナダのバンクーバーにある「コリンウッドネイバーフッドハウス」では子ども若者の視点からの地域改善計画が展開されています。ここは地域住民が運動をして、企業からの寄付などを得ながら自分たちで築いたコミュニティーセンターが、ゼロ歳から高齢者までのずべての人に対応するケアセンターになっています。家に近い場所に遊びやすい自然環境があるか、公園と空き地が学校の近くにあり、遊び安い場所になっているか、また近隣の安全管理と治安維持にくまなく目配りがあるかなどなど、子どもたちが地域の公園や道路を点検して改善策を提案しています。子どもが幸せかどうかを指標とする事で、街はすべての人に取ってやさしい街になります。 またドイツでは、様々な民間の活動団体が子どもたちの環境作りやプログラムに取り組み、行政もそれを後押ししているミニミュンヘンの例や、陸軍兵舎の跡地38ヘクタールを市が購入し、住民参加の計画プロセスから実施してEUから巨大な投資が任され、事後のマネジメントをNPOが行っているフライブルグの例などがあります。このまちは人口5000人以上ですが、車が入らないようにしてあり住宅地の道路は歩行者優先、つまり街中が遊び場としていつも子どもが見える街になっています。 他にもカナダ、イギリス、イタリア、スペイン、ニュージ―ランドなどでこのプログラムが実施されています。
近年、子どもの遊びの室内化や塾・習い事の影響で、子どもの遊び体験が量、質ともに減退しています.また、交通事故や犯罪の危険性からも、子どもが街の中から少なくなっています。これらのことは人間の身体や社会の発達に影響を与えるのではないかと、不安な要因です。子どもの無気力化、内にある不満は解消しなければなりません.子どもの声がきこえなくなった公園は危険な場所であり、街に子どもの姿がある地域こそ全ての人が暮しやすく楽しい街になります。
木下先生の話を元に、世田谷からこのプログラムを広め、子どもにやさしい街を目指していきたいと思います。
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