平和とは、日々新たにつくりあげていくもの! 世田谷区議会議員 山木きょう子
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2004 年 5 月 17 日    
平和とは、日々新たにつくりあげていくもの!
〜早乙女勝元氏講演会を聞いて〜
米兵によるイラク人虐待、オランダ兵が手投げ弾で死傷、など、戦争は終結したはずなのにますますエスカレートするイラクとの対立、こうした事態ではいつも一般市民が巻き添えで多くの命が奪われています。
先日、作家、早乙女勝元氏の講演会を聴きました。早乙女氏は東京大空襲戦災資料センター(江東区)の館長です。東京大空襲の時早乙女氏は小学生でした。
1945年3月10日、約300機のアメリカ軍爆撃機による下町地区を目標とした無差別攻撃は人口過密地帯を火の海とし市街地の約6割を焼失。687万人だった区部人口は253万人に減少しました。死者は推定で10万人、多くの市民が爆撃を受け罹災者は100万人を超えました。人類初の無差別殺戮都市となった東京で、軍隊は天皇と日本国を守るためだけにあり、この空襲の時真っ先に消火にあたったのは天皇の馬を繋いである主馬領だったそうです。一方、軍事工場の朝鮮労働者200人は忽然と姿を消し消息不明。当時の住民に関する資料はほとんどなく、詳細は非公開のものもあるとか。早乙女氏は、市民の蒙った戦争の惨禍を次代に語り継ぐため物品や文献を集め、公的援助なしに「戦災資料センター」(江東区)を完成しました。
最近では若い世代の間で自衛隊の人気があがり採用倍率もかなり高くなっているそうです。戦争の犠牲の悲惨さを子どもたちに教えないので、他国の戦争に対しての意識は薄れ、広島への修学旅行は以前に比べ半減しているとか。
現在、世界の軍事費は8000億ドル!この予算で世界中の飢餓状態にある人たちに食料を供給し、教育をうけられない多くの子どもに教育を与える事は出来ないのかと聞いていた誰もが思ったのではないでしょうか。日本の平和憲法が世界国憲法にならなければ世界平和は望めず、世界で唯一の被爆国として日本は多くの人に戦争の悲惨さや人の命の尊さを伝えていかなければいけない、今こそ一人ひとりが主体的に戦争反対を訴え行動に出していく事が問われていると、早乙女氏は結んでいます。
この講演会は日本と同じく平和憲法を持つ国、コスタリカ「軍隊を捨てた国コスタリカに学び平和をつくる会」の主催でした。世界中の人々が平和を願っているのに何故それと逆行するような今の状況なのでしょう?

世田谷区も平和都市宣言をしています。最初はひとりからでも行動を起こす事が大事で、ゼロでは何も変りません。今こそ自分にできる平和への行動を起こしていきましょう。生活者ネットワークは3月議会の代表質問でも、冒頭でイラク派兵反対の意見を述べました。今すぐ変えられることは出来なくても、それに向かって多くの人がどんな人類になったらいいのかを考え、そして行動する事です。平和とは日々新たにつくりあげていくものだと実感しました。

東京大空襲・戦災資料センター


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